大動脈内バルーンパンピング(IABP)とは?

ラウンジの医学

今回の内容は医療系の学生じゃなくてもちょっと面白いかも?🙃

みなさん、大動脈内バルーンパンピングって聞いたことありますか?

循環器の先生が「バルパン、バルパン」と言っていてなんのこっちゃ状態だったので説明します!

みんな大好き”看護Roo!”さんの言葉を借りると

大動脈内バルーンパンピング(intra-aortic balloon pumping;IABP)は、バルーンのついたカテーテルを胸部下行大動脈内に留置し、心臓の拍動に合わせて、バルーンの収縮(デフレーション)と拡張(インフレーション)を繰り返すことで心臓を補助する圧補助循環装置

と記述されています。

カテーテルと言えば尿カテしか見たことない学生にとって意味不明だったので簡単に言うと、

「大動脈の中で風船を膨らませたり縮めたりして血液の循環を良くするもの」です。

具体的には、

収縮期に風船を縮め、拡張期に風船を膨らませます。

収縮期:心臓の拍出に合わせて一気に風船を縮める

→すると、全身への拍出を阻害することなく、急速な血管抵抗の低下が起き、全身へ血液が流れやすくなります。(これを難しい言葉で後負荷の低下、と言います。)

拡張期:心臓の拡張に合わせて一気に風船を膨らませる

→すると、一気に流れの悪くなった大動脈の中にいた血液さんたちは行き場がなくなり、大動脈を逆流することになります🫢

え、大丈夫?と不安になりますよね。でも逆流、実はこれが良いんです。思い出してください、冠動脈(心臓を栄養する血管)は拡張期に血流が増加します。なので、拡張期に血液が大動脈から逆流することによって冠動脈をサポートしてあげられるんです!これにより、冠動脈へ血液が流れやすくなります

まとめると、大動脈内バルーンパンピングによって全身への血流を維持しつつ、冠動脈への血流も増加させることができるんです。素晴らしいですよね。。

なので大動脈内バルーンパンピングは心筋梗塞後の心不全に有用だったりします。心機能の低下をサポートしてあげつつ、心臓がまた虚血に陥ったら大変だからね!

補足

循環器って難しいですよね。。何回も見返しすぎてQアシの清澤先生に恋しちゃうレベル。。😅

頑張ろうね!

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